2011年6月24日金曜日

プロに負けないためのアプリ開発

私の本業は、プログラマーでも、システムエンジニアでもなく、どちらかというとアナログ的な仕事がメインです。

そんな私が昨年末のAndroidスマートフォンを入手したことから、勢いでスタートしてしまったアプリ開発。

今では、有料版アプリを公開して、自分の中では沢山の方々にご購入いただいて感謝するばかりです。

有料版を公開した瞬間から、極力自分のことを”素人”と呼ぶことはやめています。300円のアプリ、実質自分に入ってくるのは70%で200円程度ですが、お金をもらっている以上は外から見れば立派な”プロ”ですからね。

でも、ここからの話の都合、あえて自分を”素人”として、本業の方を”プロ”と区分けさせていただきますが、現在世の中には、同じようにAndroidoスマートフォンにガラケーから乗り換えたタイミングで、

”アプリを作りたい!”

と思っている方は沢山おられるかと思います。そうした中には自分と同じく、プログラマーでもなんでもないまったくの”素人”な方もおられるでしょう。

そんな素人にとって、もっとも二の足を踏むきっかけの一つが

”プロの存在”

ではないでしょうか?自分のことをいえば、”どうせ作ってもプロがちょろっと関われば数倍以上の出来のものを作られて終わりだ”という空虚感です。今でもそうです。

最近で言えば、私はラリーコンピューターの代用アプリをリリースし、今でも勉強できたことから改良に生かしながらユーザーの方々と二人三脚で成長していますが、ことあるごとにネットでラリーアプリなどを調べると、あちこちで”プロ”的な技術力を持つ方が同様のアプリ開発を進めていることを目にします。そんなときは、焦りとともに、”一気に追い抜かれるんだろうなぁ”という空虚感に襲われます。

では、そうした方との差別化を図るためにはどうすれば良いか?

技術力が圧倒的に劣る自分が考える答えは

・考えるより動く

技術があったり、学校で勉強したり、参考書を見ることに慣れている方は、とかく準備や手順というものを重視します。これはごく当然のことです。でも、自分も同じようにしていたのでは、技術力がない分、準備の時間は数倍以上必要になり、準備の段階で挫折することは間違いありません。

そこで、プロな方が準備している前に、動いちゃってどうせ追いつかれるにしても一歩でも二歩でも先に行っていた方が追いつかれるまでは自分のやりたいようにできます。

・素人ならではの、使う方の立場に立てる開発

これも私が重視することですが、技術者は技術に溺れる。これは定説のような気がします。そして、技術者というのはとかく自分の知識をユーザーに披露したがるものです。最初は受け側も付き合ってくれるのですが、あるところからは、ついて行けずに離れてしまうことが多々あるような気がします。私もユーザーとしてはそんなことを感じたことは多々ありました。

それに対して、開発者も素人ならば出来ることは限られている。そしてユーザーの技術力と近いレベルで物事を考えられるので、自分が上にいるだなんて間違っても考えることができません。技術の自慢もできませんからね。

自分でどんどん技術の投入ができない分、ユーザーから意見を聞いて”こうしたい”ということに対して自分なりに勉強して、ユーザーの意見中心から反映させていく。自分発信ではなくユーザー発信のアプリ開発は、素人でもプロに負けない要素の一つだと思います。

・自分に出来ることを全力投入する

プログラミングに劣るのであれば、広報活動やメール対応の素早さなど、プログラミング以外の部分で出来ることをとにかく重点的に行う。もちろんプログラムの勉強も並行していくのですが、素人ならではの視点で、”アプリの説明サイトを英語と日本語で作ったら?”とか、”素人ちっくな開発日記は?”とか思いついたことと出来ることを深く考える前にやる。人間勢いが無いとできないことって沢山ありますからね。

となんだか、ブツブツつぶやきみたいになちゃいましたが、要は素人がプロに”勝てる”要素というのは、同じ土俵上にはまず転がっていません。ならば同じ国技館の中に別の土俵を作って、そっちに観客を注目していただく努力をした方が、良い結果が得られる可能性は上でありそうだという勝手な思いです。

毎日が”プロによる追い越し”にドキドキでございますが、

「自分にできることはプロに無いいくつかのことだ!」

と自信を持って、自分の気が済むまでユーザーのために時間を費やしたいと自分自身に言い聞かせるための記事でした。

フライングスタートしたからには追いつかれる前にフィニッシュへ到着して、後でペナルティをもらいましょうか。


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