とりあえず、時計とトリップメーターが完成しました。これで最低限ラリーに必要な機能としては整ったわけです。
しかしながら、一つ壁を乗り越えると、欲が出てくるもので、自分ならではの機能などを盛り込みたくなるものです。
ここで、日ごろ良く思うことがあるのですが、それは
技術屋は技術に溺れる
ということです。まさに、今の原発状況はそうですね。風評被害真っ盛りの茨城県民としてはつらいところです。
社会事情は置いておいて、技術屋さんというのは、持っている技術が高ければ高いほど、技術の追求心というのも旺盛で、現状で満足できない、ゴールが無い人というのは少なくないと思います。
最初、新しいものを作り出すときというのは、そういう追求心が多々必要だと思うのですが、ある段階から、それが必ずしもプラスにばかり働くとは限らないのでは?と思っています。
最初のうちは、スタートラインが近いこともあって、
利用者>開発者
というものが、いつしかスタートラインから遠ざかれば遠ざかるほど
利用者<開発者
と目線が移り変わっていってしまうようです。そのため、最初は利用する立場から物を作っていたはずが、結果としてはかなり利用しづらいものになる、そういうことって往々にしてあると思うのです。
これはスマートフォンアプリについてもきっとそうですね。
ASE Rally Monitorも最初の段階では、
時計とトリップメーター
ができれば満足だと思っていました。でも、少しずつアプリの作り方などが理解できるようになると、”もっとこうした方が良いのでは?”と欲望がでてきました。
そこで、ふと原点に立ち返ります。それは
・スマートフォンは操作性が専用のラリーコンピューターより劣る
・GPSの精度や距離表示が必ずしも正確ではない
・これからラリーに触れる方に抵抗が無い程度の操作性
・でも実際に最低限の装備をすることで、ラリーにも使える
というコンセプトや前提があったのです。このコンセプトを踏まえたうえで、改めて実装すべき機能と切り捨てるボーダーラインを決定する必要があります。
切捨てラインのもっとも大前提となったのが
TC方式ラリーで使えるようにし、アベレージラリーは対応しない
つまり、単純な形式のラリーをターゲットとし、距離が1m単位で正確に必要になるアベレージラリーという種類の形式はこの際、ターゲット外とするということです。
これにより、必然的に網羅すべき機能が限定されてきます。
素人だからこそ、割り切りや”できない!”というのは抵抗感が無いのかもしれませんが、いろいろなアプリを使ってみたり、実際に自分で作ってみた感想として、
スマートフォンアプリに完璧を求めるべきではない
という一定の結論が出ました。
ということで、実装すべき次の機能としては、
リエゾン区間機能
の開発ということにしました。
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