既に何度か報告しているとおり、Androidスマートフォンに内蔵されているGPSは、最短で更新スパンが1秒/1回が仕様となっています。中には違う端末があるかもしれませんので、その場合はご勘弁を。
で、この状態では、トリップメーター及びスピードメーターの更新も1秒毎となるため、
パッ パッ パッという感じで表示され、結構違和感を感じます。慣れてしまえば”
こんなもんだ”と思えるのですが、それだけではつまらないので、テストを兼ねて外部GPSを利用してみることにしました。
外部GPSとスマートフォンはBluetoothで接続しますので、まず条件としては
・Bluetooth装備
のGPSロガーである必要があります。GPSロガーは各種ありますが、同じ格好をしていてもバージョンによってBluetoothが装備されていないものもあるので、注意が必要です。
そして、次の条件としては
・更新レートが2Hz以上
つまり、2秒に一回以上位置情報を更新するGPSロガーである必要があります。というか、それ以下だとわざわざ外部GPSを使うメリットがあまりないですからね。
中には10Hz以上というものもありますが、後でも記載しますけど、あまり意味がないです。というのも、仮に時速60kmで走行しているときの秒速は16.7m程度。1/10秒速は1.67m。1/5秒速は3.34m。ちなみにGPSの位置精度が1m前後。つまり大雑把に言えば、1/10秒測でも誤差によっては2.67mになり、1/5秒速でも誤差によっては2.34mになるということです。この誤差が時速60kmで走行しているときに許されるか否か?が問題ですが、ASE Rally Monitorのターゲットでは全く問題無しと考えています。
もちろん更新レートが高いほどより正確になる”可能性がある”のですが、処理速度が落ちたり、m単位が切り替わりすぎて読みにくくなったりと、デメリットもあると考えます。また、GPSロガー自体も5Hzと10Hzで倍の仕事をするために、バッテリーの持ちにも影響が出るはずです。
ということで、長くなりましたが、更新レートは2Hz以上で5Hzまでのもので十分かな?と考えます。実際に現在の流通では
・1Hzまで
・5Hzまで
・10Hzまで(かそれ以上)
の3区分ぐらいに分かれますので、今回は5Hzまで対応するものを選択します。
最後に、実売価格ですが、高いものは数十万円以上までありますが、それではスマートフォンでやる意味がなくなります。実際には1万円というのが一つのボーダーラインではないでしょうか?
最終的に私が今回選んだものはこれです。
Transystem社
Trip Recorder 747proAmazonで、急がなくてもよければ、送料無料・代引き手数料込みで1万円をギリギリですがきってます。その他にも同じメーカーのこんなのもあります。
PhotoMate 887こちらの方が1000円くらい安いです。
なぜ、PhotoMate887にしなかったか?というのは、
・標準で付いてくるソフトで1~5Hzの5段階を簡単に切り替えられる
・アンテナ精度が良い(らしい)
・自動でON/OFF
・稼動時間が倍以上
など、1000円の差以上の価値があると思ったためです。なお、画像でみると同じ大きさのようですが、実際には倍以上違います。PhotoMateは小さめな消しゴムくらいですが、747proは、ちょっと小さなマウスくらいあります。
ということで、GPSロガーを入手し、テストをスタートしました。その様子は次回以降にお送りします。